知床五湖の散策路は、遊歩道入り口にある「知床五湖フィールドハウス」で10分のレクチャーを受ければ個人客でも入れるのだが、ここはぜひガイドさんと一緒に歩いた方がいいと思った。
妻が手配してくれた梅林歌奈子さんは丁寧で落ちついた語り口で、知識を押しつけることなく適切なタイミングで詳しく伝えてくれて、大人の散策にはとてもよかったです。
栄養満点のドングリを産出するミズナラはみんなの食を支えててえらい、ということを学びました。
ヒグマが木に登ったときの爪跡だそうです。十数年くらい前?
知床五湖はアイヌのみなさんにも使いようがなかった湖だったようで、「一湖」から「五湖」までは日本のお役人が命名したとのこと。散策は五湖から四、三、二、一と歩いていく。こちらは五湖
四湖
三湖
ヒグマがミツバチの幼虫を求めて掘った穴だそうです。遊歩道脇にしれっと掘ってあり、ってことはこの遊歩道はナチュラルにヒグマの生活圏ということだ。
ヒグマの目撃情報があると遊歩道は閉鎖される。それが数時間後に再開するのか、1日中閉じるのか、はパトロール次第とのこと。
二湖。この日は気温18℃くらい、とにかく天気が良くて羅臼岳はじめ知床連山が美しく湖面に映えた
一湖。睡蓮が増えすぎて、ついに駆除することになったらしい
レクチャーなしに入れる高架木道に合流。電気柵があるのでクマは歩道に登ってこられず安全、とのこと。クマが入ってこないよう、散策路とは鉄の扉で隔たれている。
手続き不要で入れる高架木道から。一湖の大半を睡蓮が覆ってしまっている
ガイドさんとゆっくりのんびりじっくり歩き、4キロを2時間半かけての散策でした。すばらしいひとときだった。