レフト外野指定席 46段49 2200円
外野席から見るとスケートリンクのような、水たまり甲子園の泥んこ試合。昨年のCSとは別の意味で一生の記憶に残りそうだ。内角攻めにのけぞった筒香の左足だけ泥だらけでツートンカラーになってた。
そもそもこの日も1戦目同様、ビジター応援席を買っていたはずだが、焦ってクリックを間違えたのか、ただのレフト外野指定席だったことに前夜気づいた。おれが大阪にいる間、同僚の確認不足が原因のミスで上司やその同僚のメールが飛び交っており、何事も確認が大事と改めて気を引き締めた。
通常なら絶対中止になるような天候。チェックアウトの13時までホテルで粘った。仕事を始めたばかりで、妻は気疲れもあったのか、昨晩もこの日午前もゆっくり休めてよかった。
阪神電車の甲子園駅につくも試合開始が遅れるとのことで、ホームでしばらく待っていた。
甲子園駅のエレベーターの行き先ボタンが白球でかっこよかった。
雨は一向にやまず、でも試合開始を1時間遅らせて強行。しかし2015年のベリテンなど、雨の野外フェスは経験があり、今回も10月ながらカイロを腰に2枚張るなど、夏フェスモードの防寒防雨態勢を取ったため、寒くて濡れて萎える、ということはなかった。選手は大変だっただろうけど。阪神園芸さんには心からお礼が言いたい。
席はビジター応援席に隣接するブロックだった。おれの周囲は目算でベイスターズファンが半分ほど。昨年のようにレフトスタンド半分や三塁側をジャックしたわけではなく、アウエーの雰囲気のなか、同志とハイタッチして喜べたのもまた良い思い出になった。
ライトスタンドに行くなどの愚行を働かなければ、タイガースファンは基本的に野球大好きだし、共に暗黒時代を過ごした我が軍をどちらかといえば温かい目で見てくれていると思う。タイガースの応援はベタだけどシンプルで盛り上がるし、なにより甲子園の雰囲気は素晴らしいと思う。
試合は芸能人のお笑い野球大会、もしくは高校野球の地区大会みたいなプレー続出だったが、ベイスターズの方が勝ちたい気持ちが強かったように見えた。六裏に三上が炎上気配だったとき、同点狙いのスクイズをしてくれて1点で終わったのがタイガースの敗因だったように思う。七表に筒香のタイムリー、代打乙坂のレフトスタンドにスライスして向かってきた3ランで6点を挙げて勝ち越した。
梅田のホテルに荷物を預けていて、しかも新幹線が19時50分新大阪発で切符の変更ができなかったため、七表攻撃終了後、18時40分ごろ甲子園を辞去。
梅田駅からホテルまで疾走し、子供たちへの八つ橋やおだんごも新大阪駅でなんとか買い、さらに同じく遠征してきたベイスターズファンの紳士に「私の新幹線はまだ時間ありますから」と順番を譲っていただいてお弁当も確保して新幹線になんとか間に合った。
お弁当は近畿味めぐりマップ。
今回のように雨だったり、延長だったりで試合終了が遅くなる場合を考えて、危機管理として新幹線は終電を確保しておけばよかったのかもしれない。また、着替えを考えて荷物はあえてホテルに預けたのだが、阪神電車梅田駅からJR大阪駅の動線上のコインロッカーに置けば、もっと時間的な余裕ができた。さらに、土日祝の夜の新大阪駅のお土産売り場や改札は大混雑で、出張帰り時の風景しか印象になかったおれの見通しが甘かった。
とはいえ、戦績は1勝1敗。後世に語り継がれそうな試合も観戦できて、妻も息抜きができて、有意義な遠征だった。