17列23番 記念Tシャツつき15,000円
開演前に大隈重信公とかかわりがあるらしい東京大神宮で長女の早稲田文化構想学部繰り上がり合格を祈願しようと思っていたが、ミスター・アウトサイドのイントロを思わせるような激しい雷雨で断念した。
豪雨といえば、元春のほか、スペアザ、ボウディーズ、奥田民生、スカパラを目当てに宇都宮までいった2015年のベリテンの雨はいまでも思い出せるくらいひどかった。。
Tシャツ受け取りの列も長く、着席が開演ぎりぎりになってしまった。コロナ禍で1席あきに客を入れていた。2階席の最上段まで埋まったようで、心配していた売れ残り感は感じなかった。
<セトリ>
密を避けるためか、元春ライブ恒例のロビー張り出しはなく、公式アプリで終演後に通知が来ました。大阪公演を控えているため、タップすると見られる仕様でした。
30=2011年6月、30周年ライブ@東京国際フォーラムでセトリ入り
35=2016年3月、35周年ツアーファイナル@東京国際フォーラムでセトリ入り
1.ジュジュ 30,35
おれが初めて元春ライブに行った1989年横浜スタジアムバージョンだったらしい。それには気づかなかったが、記憶する限り、BPM的に過去最速のギターロックジュジュだった。
2.ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 30
グランドロッケストラのホーン隊がきらきらして、オリジナルバージョンで楽しめました。
3.新しい航海 30
ナポレオンフィッシュから3連発。自ら臨場した佐野元春ライブでは最高峰だと思っている、1993年1月のシーファーマイルズツアーパート2@横浜アリーナを思い出した。しかしそんな感傷を吹き飛ばすくらい、コヨーテの演奏は力強かった。
4.レイン・ガール 30
サビでマイクがハウリングしたのが残念でした。「ガール枠」なのか、35周年でセトリ入りしたジャスミンガールはセトリ落ちの憂き目に。
5.ダウンタウンボーイ 35
元春は昔も今もダウンタウンボーイなんだなあと。ステージ後方には、タロットカードをモチーフにしたベスト盤2枚のジャケットが掲げられ、序盤はずっと1枚目の「THE HEARTLAND-THE HKB」の方に照明があてられていた。それにしてもこの曲、30周年で外れてたんですね。
6.レインボー・イン・マイ・ソウル 35
「僕の心のなかに虹が架かっています」というMCに続いて演奏。そうかこの曲は元春の極私的な体験から生まれたんだっけと再認識した。いい曲だと思うんですが、自分事として入ってくるかというとそうでもないかな、という曲でもあります。すみません極私的感想です。
7.ハートビート
まさかセトリ入りするとは思わず、とてもうれしかった。ロックンロールナイトツアーバージョンだったそうで、照明演出もブルーを基調にして、映画ノーダメージを思い出しました。
8.ワイルド・ハーツ 35
30周年ライブではセトリ漏れしたが、35周年では入っていたので期待していた。中学生の時にこの曲をどんな気持ちで聴いていたのか、同時の自分に聞いてみたい。
新装なった武道館の元タマネギ
9.愛が分母
コヨーテエリアへの導入曲としてはこれ以外にないというくらいすばらしい構成でした。ライブでこの先も歌い続けてほしい。
10.合言葉-SAVE IT FOR A SUNNY DAY-
65歳の誕生日を迎えた佐野元春、50周年記念ライブはできるのか、なんてことを考えてしまった。また来年、と思える立場にある人はいいが、たとえばスラムダンクの桜木花道にとって、コロナ禍は余りに残酷だ。「オヤジの栄光時代はいつだよ。。。オレは今なんだよ」
11.ヤァ!ソウルボーイ
フルーツから唯一のセトリ入りでした。
12.ロックンロールナイト 35
唐突に始まってちょっとびっくりした。いつになってもあのシャウトはかっこいいです。
13.ヤング・フォーエバー 30,35
ザ・バーンから唯一のセトリ入り。おれのなかでは、CD音源とライブ演奏の落差が最も激しい元春楽曲の一つ。
帰宅時には雨があがっていました
14.朽ちたスズラン
某国の某前首相のことを歌っている、と勝手に思っている。
15.禅ビート
武道館に似つかわしい曲でした。
16.ポーラスタア 35
歌詞を飛ばしたのかどうしたのか、演奏と歌唱があからさまにずれる大トラブル発生。それでもさすがプロ集団コヨーテ、何事もなかったかのようにきちって修正してびっくりした。
17.バイ・ザ・シー 35
我が家の娘2人がお気に入りの曲。ばいざしー、って深沼さんに任せてるところもおしゃですね。
18.東京スカイライン 35
最近のライブでは必ずセトリに入っている気がする。
19.La Vita e Bella 35
アジカンの「今を生きて」とともに、個人的に、2011年から前に進む後押しをしてくれた、希望と再生の曲。しかしとはいえ、いま聴いても、やっぱり「打ち上げられた魚のようにどうにかここまでたどりついた」というフレーズには納得いかない。打ち上げられた魚は打ち上げられたかったわけではないと思うので。
20.エンタテイメント!
現時点での最新曲。50代後半以降、年々若々しさを増している気がする。
21.純恋(すみれ)
元春クラシックのコヨーテ版、という感じですね。
22.誰かの神
こういう歌詞世界が大好きです。
23.空港待合室
コロナ禍で8番ゲートも閑散としていることだろう。
武道館は改修したはずですが中はほとんどかわっていませんでした。
24.優しい闇 35
ここで本編は終わっちゃうのかな?とちょっと思った。
25.ニュー・エイジ 30,35
今この時代にいっそう輝きを増す、新世代への賛歌。娘たちのことを思い浮かべて聴いていた。ヴィジターズから唯一セトリ入り。
26.悲しきレイディオ~メドレー 30,35
「80年代に戻ろう」というMCに続いてあのピアノのイントロが来た。心のなかでレイディオ、レイディオしてました。
27.サムデイ 30,35
35周年ツアー以来、5年ぶりに聴いたかも。
28.アンジェリーナ 30,35
2019年アラバキの大トリ、ピロウズトリビュートのゲストで出てくれた元春が歌ったアンジェリーナ。あの年のアラバキを生で見られたことは一生の宝物です。
toomuchromantic.hatenablog.com
アンコール
29.約束の橋 30,35
緊急事態宣言発出中につき、きっちり20時前に終了しました。
思い返せば2011年の30周年ライブ告知をFM横浜で耳にして、フルーツツアー以来、久しぶりにチケットを取ったのが、おれにとって音楽が戻ってくるきっかけだった。
ライブは東日本大震災で3月から6月に延期になった。個人的にも2011年は、2月に前妻の死、そして大震災、春以降は息子のひきこもりや父の認知症悪化などあり、公私ともにとても厳しい年だった。
30周年ライブはそんななか、当時不登校だった息子を引っ張り出し、電車は嫌だというので車に乗せて有楽町まで行き、2人で2階席後方でみたものだった(FM横浜特別先行をたしかうたっていたが、席はかなり後ろでした)。
それから10年、ベイスターズはTBSからDeNAに売却されて人気球団となり、東京オリンピック開催が決まったと思ったら新型コロナで1年延期になり、そしておれは今の妻と出会って新しい航海を続けている。まさに十年一昔、おれも元春のように、ヤング・フォーエバーでありたいと強く思った。