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早稲田大学文化構想学部 2021年 補欠合格の可能性についての考察

 

2021年早稲田大学入試の結果速報が3月12日夜、大学サイトで公式発表された。

 

過去のデータを交え、文化構想学部の補欠者となっている長女に繰り上げ合格の可能性があるのか、数字とお遊戯してみました。

 

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以下、事実と推論を分けて、私情を排して考察したいと思います。結果やいかに。

 

 推論のもとになったデータはすべて、以下のページで公開されています。 

 

www.waseda.jp

 

www.waseda.jp

 

 

【事実その1】

 

文化構想学部は2021年入試から「センター(共通テスト)のみ」の募集を停止し、その分そっくり募集定員を減らした。よって定員は過去3年は570人、2021年は535人となった。

 

【推論その1】

他大の傾向に照らすと、センターのみでの入学者はほぼいなかったと思われる。よって大学側も意義を感じなかったのだろう。

 

一方、センター(共テ)+個別は残したところをみると、こちらでの入学者は一定数いると思われる。

 

【事実その2】

推論1に照らし、2018年から2021年の4年間の入試結果から、「センターのみ」を除いた最終合格者数(=補欠合格含む。2021年は正規合格の速報値)を抽出した。

 

すると、4年とも数字がほぼ一定となっていることがわかった。

 

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頼むよ重信さん

 

2018年 1,219人

2019年 1,202人

2020年 1,229人

2021年 1,214人→new!

 

【推論その2】

文部科学省の定員厳格化は、学部自治が強い早稲田では、全学というより学部ごとに考慮されていると仮定する。

そして、補欠者は一般入試でしか出ないので、学部内では入試制度ごとの定員は考慮せず、全体として学部の定員が適正になればいいと考えているはずだ。

上記で一般だけの合格者数で比較検討せず、4技能や共テ利用など、すべての入試制度を合わせた数字で検討しているのは、この推察に基づく。

 

【推論その3】

2021年の正規合格者数が、過去3年の補欠合格者も含めた最終合格者数とほぼ同じになっているということは、当局の「できれば補欠合格を出さず、これで打ち止めになる、これで打ち止めにしたい」という意思の表れと思える。

 

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縁起のいい社学の合格画面

 

もし補欠者で最終入学者をコントロールしようとするなら、正規合格を絞り、補欠を多く出した方が大学としては数を調整しやすいからだ。

 

推論通り、補欠合格を出したくないのだとしたら、その理由は、追加で発生する事務の繁雑さを嫌っているのか、我が家のように長い間気をもむ受験生の負担に配慮しているのか、どちらかは分からない。

 

【事実その3】

補欠者の数は過去3年、漸減傾向にある。

 

2018年 370人

2019年 324人

2020年 283人

2021年 3月時点で非公表

 

【推論その4】

推論その3による「なるべく補欠合格者を出したくない」意向と、事実その3による漸減傾向から、今年の補欠者は2020年より少ないと思われる。

 

では何人か。

 

これはもはや推論ではなく完全に推測の世界に入ってしまう。他学部の過去の数字なども参考に、百数十人から二百数十人なのでは、くらいしか言えない。

 

【事実その4】

今年は慶応義塾大学で補欠繰り上がり合格が大量に出ている。特に文学部で例年より多い。

 

一方、早稲田文化構想学部の人気は年々上がり、ここ3年間で、早稲田文化構想がダブル合格者の入学比率で慶応文を逆転した。

 

www.keio.ac.jp

 

toyokeizai.net

 

【推論5】

慶応で補欠合格が多く出ているのは、辞退率が大学の想定を上回っているためだろう。

 

入試制度変更を嫌がった昨年の現役生の進学率が高く、今年は強い浪人生が少なくなったことから、今年の優秀層が例年以上に「1人でいくつも受かった」状態になり、早慶でも偏差値的に中下位の学部が蹴られやすい状態になったと思われる。

 

【推論まとめ】

これは少なくとも慶応にとって想定以上の事態だったはずで、ということは早稲田文化構想でも、想定していた以上の辞退者が出る可能性がある。

 

補欠者は例年より少なくなっていると思われるので、繰り上げ率は2020年の65%か、それ以上になることも期待できるかもしれない。

 

しかしその反面、文化構想の人気が大学の想定以上に高まり、複数合格の受験生が慶応文、早稲田文、社学より文構を選び、歩留まり率が高まる可能性もある。

 

そもそも,早稲田はこの事態を織り込んで正規合格を多めに出しており、補欠合格はやっぱり0で済む,という可能性もある。

 

2018年早稲田創造理工学部は繰り上げ率なんと100%だった。これはなにかの計算間違いか、相当の見込み違いだったのだろう。

 

補欠合格はそもそも0かもしれず、仮に補欠合格が多く出ても、繰り上げ率が100%でない限り、「補欠者→不合格」のメンタル的に一番きついコンボが十分ありうることも覚悟しつつ、希望を捨てず待つしかない。