大トリのピロウズで佐野元春がアコギを抱えて登場。直立不動のさわおさん。元春をステージに迎えるため、開演前の酒を控えていたとか。写真は元春公式フェイスブックより。
チューニングが全然合わない、こんなチューニングでお呼びして良いヒトじゃない、俺が初めて行ったロックのコンサート、おれの中のロック、スターの頂点だとさわおさんが呼び込んだ。
元春は片足を台に乗せ、アコギをかき鳴らしてfunny bunnyの演奏を始めた。四半世紀のファン歴の中でも、他人の曲をこんな形で歌うのは記憶になく、ピロウズ楽曲はやらないだろうとも思っていたので、ただただびっくりした。
タイテ、ゲスト紹介はあいうえお順
音符割りもメロディーも「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」収録曲をアレンジしたみたいな、まさに佐野元春フレーバー100%で、ひたすらかっこよかったが、元春を知らない若いバスターズは正直戸惑ったかも。
サビは主旋律をさわおさんに譲っていた。直前に耳打ちしてのはもしかしたらこのことなのかもしれない。
元春はバッキングで、君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ 、って、歌っていた。
憧れの人にファニバニを同じステージで歌ってもらったさわおさん、その気持ちはいかばかりか。
さわおさんが元春に歌ってほしいとお願いしたのか、元春が自分で選んだのか分からないが、ほかのセッションは後輩たちのリクエスト曲と紹介していたのが、元春だけはなかったので、おそらくお願いしたのではないだろうか。この一曲は俺たちファンのためでなく、まさにさわおさんのためのものだった。
陸奥で流れていた映画の告知
あまりの出来事に呆然としていると、袖から見慣れた赤いストラトキャスターが。
アンジェリーナだ!
ピロウズの演奏をバックにいつものようにカウントを取ってサビに入る元春。さわおさんがハモってる!もうずっと聴いてたんだろうな!
アンジェリーナ、バスターズは知ってるのか不安になったが、おれのいた最前付近は拳を振り上げ大合唱でした。嬉しかった。
元春の長年のファンとしては、アウトロをカットアウトするいつもの斜め下45の手刀を繰り出すも、ピロウズの3人が付いていけず、再度ギターを振って演奏を終えてたのが微笑ましかったです。この点、コヨーテバンドはさすがに慣れてる。
演奏を終え、ギター片手に走って下手に引き揚げた元春。さわおさんは「緊張して何百回とやってるファニバニの歌詞間違えた」と。
アンコールではアンジェリーナについて「イヤモニからシャンデリアの街で眠れずに、って聞こえてきて、、、」と振り返ったところで、言葉を切り、天を見上げた。涙をこらえているように見えた。
おれにとっても一生忘れられない、夢のような時間でした。
ウオーキングアプリ「あるくと」によると、この日の総歩数は22,111歩でした。自宅から移動した歩数もカウントされた初日より約5千歩少なかった。